商業的農業の種類(ヨーロッパ・アメリカでの混合農業、酪農、園芸農業、地中海式農業)

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商業的農業とは、農作物の販売を目的とした農業のことです。自家消費を目的とした自給的農業とよりも大きな規模の農業になります。

ヨーロッパの商業的農業は、主に気候によって異なっていて、

  • アルプス山脈より南で地中海沿岸では、地中海式農業
  • それより北のフランスやドイツなどでは、混合農業
  • 北海沿岸のイギリスやデンマークなどでは、酪農
  • 都市部の近くでは、園芸農業

が見られます。

アメリカでは、

  • アメリカ西岸部のカリフォルニア州では、地中海式農業
  • 五大湖沿岸では、酪農
  • 五大湖の南、アメリカ中央部では、混合農業
  • フロリダ半島では、園芸農業

が見られます。

それぞれの農業形態を紹介します。

混合農業


フランスの山と農地と牛

混合農業は、食用の穀物、飼料作物の栽培、牛や豚などの肉用家畜や家禽の飼育を組み合わせた農業形態です。

ヨーロッパでは、食用として小麦やライ麦、飼料用としては大麦やエン麦、とうもろこし、根菜類、牧草が栽培されます。アメリカでは、とうもろこしの栽培と、豚、肉牛の飼育を組み合わせた混合農業が行われます

酪農


スイスの放牧

酪農とは、飼料作物を栽培して、乳牛を飼育し、乳、バターやチーズなどの乳製品をつくる農業形態です。冷涼な気候で消費地に近い場所で発達しました。

冷蔵技術、交通の発展にともなって、牛乳やその加工品は長距離輸送できるようになり、冷涼な気候、土地がやせていて、あまり穀物を栽培するのには向いていない場所で発達しました。

ヨーロッパではデンマークやイギリスなどの北海沿岸、アメリカでは五大湖沿岸で酪農が盛んです。

参考:酪農の盛んな国の特徴酪農の盛んな国の特徴(冷涼、肥沃度が低い土地、消費地に近い)

園芸農業


スペインの果樹栽培

野菜、果樹、花卉などを集約的に栽培する農業です。高度な技術、資本を投入し、都市への出荷を目的としています。そのため、もともとは消費地の近くに近郊農業として発達しました。

しかし、交通の発達とともに、都市から離れた場所でも生産が行われるようにもなりました。

オランダでは、園芸農業が発達していて、ドイツやイギリス、フランスなどの国々に出荷されています。アメリカでは、フロリダ(南東部の半島です)を中心に大西洋沿岸で園芸農業が行われています。

地中海式農業


モロッコ北部のオリーブ畑

地中海性気候の地域で行われる農業が、地中海農業です。

夏には、乾燥に強いオリーブ、オレンジ、ブドウなどがつくられ、冬には冬小麦つくられます。冬小麦は、秋に種をまいて、春に収穫する小麦です。

参考:春小麦と冬小麦の違い

気候としては、夏は乾燥し、冬には雨が降ります。

地中海沿岸では、ヨーロッパのスペインやイタリア、アフリカ大陸のモロッコなどの国で盛んです。アメリカでは、西岸部のカリフォルニア州でオレンジなどの果樹が栽培されます。

スペインは地中海性気候の国。夏にスペインを旅したことがありますけど、日差しが強く、とても暑く、乾燥した気候でした。乾燥に強い作物じゃなければとても生育できそうにないですね…。

参考:オリーブやブドウなどを栽培する地中海式農業(モロッコやスペインの写真で紹介)

 

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