砂漠の種類（岩石砂漠、礫砂漠、砂砂漠）意外と砂の砂漠は多くない。別名ハマダ・レグ・エルグ

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砂漠気候では、オアシスを除いて、植生はほとんどみられません。1年中、降水量が少なくて、降水量よりも蒸発量のほうが多い状態になっています。

砂漠には、構成するものによって3つの種類があり、

• 岩石砂漠
• 礫砂漠
• 砂砂漠

に分かれます。

それぞれ別の呼び方もあります。

岩石砂漠はハマダ、礫砂漠はレグ、砂砂漠はエルグとも呼ばれます。

「◯◯砂漠」の「◯◯」に入るの言葉が、砂漠を構成しているものをあらわしています。

3つの砂漠

岩石砂漠

風化してつくられた岩屑や砂が風や水に流され、岩盤が露出している砂漠のことを岩石砂漠といいます。

アメリカのレッドロックスの写真です。※写真サイトから転載したもの。

Pixabayから転載

礫砂漠

礫（れき）とは石粒、岩石の破片のこと。礫が敷かれたようになっている砂漠のことを礫砂漠といいます。

アフリカのサハラ砂漠の70％ほどは、礫砂漠です。

私がモロッコを旅したときには、砂利を敷きつめたような礫砂漠が見られました。

砂砂漠

岩石砂漠から風で運ばれてきた砂が堆積し、形成された砂漠を砂砂漠といいます。タクラマカン砂漠、リビア砂漠、サハラ砂漠の一部が砂砂漠です。

モーリタニアの砂漠。サハラ砂漠の左端のところです。砂だけの世界。

砂砂漠は多くない

砂漠と聞くと、砂丘が連なった美しい砂の砂漠を思い浮かべますよね。

でも実は、世界の砂漠の大部分は岩石砂漠や礫砂漠であり、砂砂漠は少ないのです。

アフリカのサハラ砂漠のなかでは20％くらい、アラビア半島のアラビア砂漠でも30％を占めるくらいです。

アラビア半島のサウジアラビアやイエメンなどの国の砂漠のなんて、砂砂漠のイメージしかないですが、じつは30％程度しかありません。

砂漠化の自然的要因と人為的要因があります。次の記事で解説しています。

参考：砂漠化の自然的要因（回帰線砂漠、内陸砂漠、雨陰砂漠、海岸砂漠）

参考：砂漠化進行の原因は過耕作、過放牧、過伐採

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