アメリカの農業について学ぶと、グレートプレーンズとプレーリーという二つの土地の名前が出てきますね。
これらはアメリカの大地で隣り合わせにあって、どっちがどっちで、それぞれどんな違いがるのかわかりにくいかと思います。
この記事では、グレートプレーンズとプレーリーについて、その特徴と違いを説明します。
グレートプレーンズ
グレートプレーンズとは、北アメリカのロッキー山脈の東側から西経100°付近の大平原のことです。
灌漑によって小麦やトウモロコシが栽培されています。地下水をくみ上げ、センターピボットと呼ばれる回転式のスプリンクラーで円形に灌漑をするところもあります。
プレーリー
プレーリーとは西経100°の東側からミシシッピ川にかけて広がる草原のこと。
腐食が多く、肥沃な土壌が広がっていて、小麦やとうもろこしの栽培が行われています。グレートプレーンズよりも降水量が増えます。
はっきりと場所の違いが書かれているのが少ないのですが、いろいろと資料をいろいろみてみると、こうなります。
グレートプレーンズとプレーリーの境界と違い
西経100°が境界線
この2つの草原地帯の大まかな境界は、西経100°が目安になります。西経100°の西側がグレートプレーンズで、東側がプレーリーです。
西経100°の西側がグレートプレーンズ、東側がプレーリー |
降水量の違い
気候面の大きな違いとして、降水量があげられます。比較すると、
- グレートプレーンズのほうが降水量が少なく
- プレーリーのほうが降水量が多い
です。
西経100°がちょうど年間の降水量500㎜のラインになっていて、その西側のグレートプレーンズでは500㎜より雨が少なく、東側のプレーリーでは500㎜より雨が多くなっています。
降水量が違えば、植生や農業にも違いが生まれます。
農業の違い
西経100°ラインより西側のグレートプレーンズでは、雨が少なくて、土地に水分が少ないです。
そのため、地下水を使った灌漑によって小麦が栽培されています。地下水をくみ上げ、センターピボットと呼ばれる回転式のスプリンクラーで円形に灌漑をする光景が見られます。
また、牧畜業も盛んで、フィードロットと呼ばれる大規模な肥育場で、肉牛を育てています。
東側のプレーリーでは、肥沃な土壌で、小麦、とうもろこし、大豆などの栽培が盛んです。
まとめ
グレートプレーンズとプレーリー。どっちがどこにあるのかというと、西経100°ラインの西側がグレートプレーンズで、東側がプレーリーです。
西経100°ラインは、年間の降水量500のラインとほぼ同じで、その西側のグレードプレーンズでは雨が少なく、植生は短草。灌漑を利用した小麦栽培や、フィードロットでの肉牛の飼育がおこなわれています。
東側のプレーリーでは、肥沃な土壌を活かして小麦、とうもろこし、大豆などの栽培が行われています。
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