非農業地域とは?オーストラリアやヒマラヤの例で説明します

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非農業地域とは、農業を行うことができない地域のことです。農業をするための条件や、非農業地域の例を書きました。

作物栽培の自然条件と社会条件

作物の栽培条件には、自然条件と社会条件があります。

  • 自然条件には、気象、降水量、土壌、地形
  • 社会条件には、市場との距離、交通の発達度合い

などがあります。これらの条件で農業にまったく適さない地域では、人々は農業をすることができない、または農業をしていません。

作物栽培の自然条件

自然条件で、雨が少なすぎる、気温が低すぎるといった理由があると、作物を育てることができません。

降雨量が少なく乾燥している

降水量がほとんどない乾燥地域では、作物を育てることができません(灌漑をすれば、栽培することができます)。

気温が低すぎる

ケッペンの気候区分で寒帯となる地域では、作物を育てることができません。低温で、積雪があったり、霜がおりたりするので、農業ができなくなってしまいます。

作物の品目ごとに栽培限界があり、寒いところでは育てられない作物があります。

土壌や地形に難あり

土壌や地形によっても、農業が営めない場所はあります。傾斜が急な土地では、作物栽培は困難です。

作物栽培の社会条件

社会条件としては、市場との距離や交通の便があります。市場との距離が離れすぎていたり、交通の発達しておらず農作物を運ぶことができないと、作物栽培ができません。

極端なことをいえば、都市で売れる農作物を、都市からとても離れた車の入れない秘境の地でつくることはできない、ということです。

非農業地域の例

世界の農業地域の例を紹介します。

オーストラリアの内陸部

オーストラリア内陸部は降雨量が250㎜未満でとても乾燥しています。下記の図で灰色に塗られた地域は農業が行われていない非農業地域です。

赤茶けた土、不毛の土地が広がり、農牧業はほとんど見られません。

ヒマラヤ山脈

ヒマラヤ山脈の高山では農業はできませんし、近くに市場もなく、交通の発達もしていません。

まとめ

農業を行うことができない地域のことを、非農業地域といいます。

自然条件として作物栽培に適さない場所は、オーストラリア内陸部やヒマラヤ山脈の高山などがあります。と同時に、人も住めないところであるので、社会的条件としても作物栽培に適していません。

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