モロッコとスペインを旅したときに、地中海式農業をこの目で見ることができました。そのときの体験をお伝えします。地中海式農業といえば、オリーブやブドウですよね。
スペイン南部のオリーブ畑。
地中海式農業の特色
地中海式農業とは、地中海性気候の地域で発達している農法です。
- オリーブ、オレンジ、ブドウといった乾燥に強い作物が育てられます。
- 秋まき、春収穫の冬小麦が栽培。休閑地は放牧地として利用されます。
- 乾燥に強い羊、ヤギが飼育されます。
地中海沿岸以外では、アメリカのカリフォルニア州、チリ、オーストラリア南西部、南アフリカ共和国などでも見られます。
地中海を船で渡り、自転車で南から北へ旅したときの話
モロッコから地中海を船でわたり、スペインを北へと旅しました。その中で地中海式農業の代表格であるオリーブ畑やブドウ畑をよく目にしました。
モロッコの写真を見てみましょう。モロッコ北部の景観です。
小麦畑とオリーブの木、羊です。
オリーブの木です。旅したのは夏の最中、7月です。地中海性気候の地域は、夏は雨が少ないので、土がカラカラに乾いています。
ジブラルタル海峡です。アフリカ大陸からヨーロッパ大陸へと渡りました。
スペイン南部から北上し、山を越えます。
白塗りの家がならぶ美しい村が見られます。
山を越えると、丘陵地帯になり、そこは、
緩やかな丘陵がつづいていて、丘の上にいくと先を見渡すことができます。見渡す限りのオリーブ畑。
先のその先の丘までオリーブオリーブ…。この日は、1日中ずっとオリーブ畑に囲まれた道を自転車で走ってしました。
さらに北上すると、ブドウ畑や広大な小麦畑が見られるようになりました。
夕暮れの小麦畑です。季節的に収穫が終わった後で、刈りとられています。
羊の集団が見えます。
オリーブの生産
オリーブの生産国と生産量を見てみましょう。
生産国 | 生産量 | |
1 | スペイン | 3627 千トン |
2 | イタリア | 3018 千トン |
3 | ギリシャ | 2081 千トン |
スペインで見たあれだけの広大なオリーブ畑。やはりスペインが生産量で世界一でした。モロッコも第5位で1820千トンの生産量です。
オリーブは、漬けものにして食べたり、油をとったりします。オリーブオイルになるのですね。
オリーブの栽培北線
オリーブの栽培は、地中海沿岸に限られていて、栽培できる限界は下の図のようになっています。
おおよそオリーブの栽培北限から地中海に面したエリアで、地中海式農業が営まれています。
私はモロッコから スペイン~フランスに向かって、南から北へ旅をしました。
スペインの南部ではオリーブ畑がよく見られましたが、北に進んでオリーブの栽培北限に近づくにしたがってオリーブ畑が見られなくなり、ブドウ畑、小麦畑がよく見られるようになったのでした。
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