人種と民族の違い

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人種とは、人を生物学的に分類したもので、肌の色や眼の色など、外見的な分類によるものです。

一方、民族とは、外見で分類するのではなくて、言葉や宗教、生活様式などの文化の違いによって分類したものです。

まったく別の切り口で分類をしているので、人種は同じだけれども異なる民族である、といったこともありえます。

人種を大きく分けると、次の3つに分かれます。

  • アフリカ系のネグロイド
  • ヨーロッパ系のコーカソイド
  • アジア系のモンゴロイド

です。

ここに、オーストラリア先住民のオーストラロイドを加えて、4つの人種で見る場合もあります。

それぞれの特徴は、

  • ネグロイドは、黒色の肌、黒色の巻き毛などを有する人種で、サハラより南のアフリカに分布
  • コーカソイドは、白色や褐色の肌、金色・黒色の毛、比較的高い身長を有する人種で、ヨーロッパ、北アメリカ、北アフリカ、西アジア、アラブなどに分布
  • モンゴロイドは、黄色の肌、黒い直毛、比較的低め~中程度の身長を有する人種で、日本を含む東南アジア、アラスカ、北アメリカ、南アメリカに分布

となっていまs。

一方の民族は、文化によって分類されるのですが、そのなかでも言語によるものが代表的です。

同じ系統の言語の集まりのことを、語族といいます。この語族で分類をすると、

  • インド・ヨーロッパ語族・・・ヨーロッパ、ロシア、イランからインドにかけての地域に分布
  • アフリカ・アジア語族・・・エチオピアなどのアフリカの北半分、サウジアラビアなどのアラビア半島などに分布
  • ウラル・アルタイ語族・・・フィンランド、ハンガリー、モンゴルにかけての地域に分布
  • シナ・チベット語族・・・中国、ミャンマー、タイ、ラオスに分布
  • オーストロネシア語族・・・インドネシア、フィリピン、マダガスカルなどに分布

このように分かれます。似たような言語を用いる人々をくくると、こういった分類になるということです。

人種は生物学的に、民族は言語などの文化的に分類するものであり、その切り口が異なっているのです。

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