工業の種類は、原料や製品による分類と、需要先による分類で考えることができます。それぞれを説明していきます。
原料や製品による分類
軽工業
日常生活につかわれる比較的軽い製品を生産する工業のことです。生産するものは、食料品、繊維、衣類などです。
重工業
生産活動につかわれる比較的重い製品を生産する工業です。生産するものは、鉄鋼、金属、自動車、電機製品、機械類などです。軽工業よりも大きな資本、高度な技術を用いる工業です。
化学工業
石油をつくったり、石油から他の製品をつくったり、化学的処理を行う製品を生産する工業のことです。生産するものは、石油化学、合成樹脂、化学肥料などです。
需要先による分類
需要がどこにあるのかによって分類する方法もあります。
生産財工業
工業、農業につかう資材を生産する工業のことです。生産財とは工業・農業につかう資材ことで、生産財をふたつに分けると、中間財と資本財に分かれます。
中間財とは、最終製品をつくるために用いる中間生産物です。たとえば、鉄鋼や金属、半導体や電子製品などがあります。これらは、自動車や電気機器など、消費者が買ってつかう製品を生産するときに、用いられるものですね。
資本財とは、最終製品をつくるために用いる設備や機械のことです。プラントや工作機械、製品の製造設備などがあります。
消費財工業
消費財工業とは、日常の生活でつかうものを生産する工業のことです。日用消費財と耐久消費財に分けることができます。
日用消費財とは、日常の生活でよくつかわれる消費財のことで、食品や雑貨、衣類など、日常的に買ってつかうことが多いものです。
耐久消費財とは、長期間の使用に耐える消費財のことです。一度買ったら、その後は長い間つかい続けるものです。車、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品、家具などがそうです。
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