熱帯・温帯・冷帯ごとの木材の種類

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熱帯、温帯、冷帯に分けて、木材に使用される樹木の種類について紹介します。

熱帯林

東南アジア、南米のアマゾン、アフリカのコンゴ川周辺などの熱帯に分布する樹種です。熱帯は多種多様な樹種が混在した密林であるので、木材の大量生産が難しいです。

チーク

 

マレーシア、タイ、ミャンマー、インドなどに分布する高木です。硬くてひずみが少なくて、油分を多く含みます。船舶材、車両材、建築材に利用されます。

ユーカリ

オーストラリアに原産の高木です。

葉っぱからユーカリ油をとり、香料や薬品などに利用されます。

ラワン

フィリピン、カリマンタン島などに分布している高木です。合板材、建築材に利用されます。

マホガニー

カリブ海沿岸に分布しています。硬い材質で、高級家具やギターなどの楽器に利用されます。

温帯林

温帯には天然林は少なく、人工林が多いです。

カシ(樫)

温帯から亜熱帯に分布する常緑広葉樹で、強い材質で湿気にも強い木材。船舶材、車両材として利用されます。

シイ(椎)

日本の南のほう温かい地域に分布する常緑広葉樹です。硬い材質で弾力があり、建築材として利用されます。

シイタケ栽培の原木にも用いられます。

クス(樟)

日本、台湾、中国に分布する常緑広葉樹です。建築材、楽器、船舶材として利用されます。

芳香のある無色透明の結晶である「樟脳(しょうのう)」は、クスから生産されます。樟脳は、香料や防虫剤に用いられます。

ナラ(楢)

北半球の温帯に広く分布する落葉広葉樹です。硬い材質で、建築材、家具材として利用されます。また、シイタケ栽培の原木に利用されます。

ブナ(橅)

温帯・多雨の場所に分布する落葉広葉樹です。日本にも分布しています。建築材、家具材、合板として利用されます。

スギ(杉)

日本の本州、九州に分布する常緑針葉樹で、日本の代表的な木材。建築材、船舶材、家具材、樽材など広く利用されます。

ヒノキ(檜)

福島県から南の本州、四国、九州に分布する常緑針葉樹で、腐りにくく保存性がある木材で、建築材や内装材に利用されます。日本の代表的な木材です。

加工されたヒノキには、美しい光沢や特有の芳香があります。

モミ(樅)

岩手県から南の本州、四国、九州に分布する常緑針葉樹です。建築材、家具材として利用されます。

冷帯林

カナダ、シベリアなどに分布し、純林(単一の樹木からなる森林)であるため、大量生産がしやすいです。

エゾマツ(蝦夷松)

北海道、樺太、中国、朝鮮半島などに分布する常緑針葉樹です。建築、楽器に利用されます。

トウヒ(唐檜)

日本本州中部に分布する常緑針葉樹です。建築材、船舶材、土木用材として利用されます。

カラマツ(唐松)

アジア、ヨーロッパ、北アメリカの温帯~亜寒帯に分布する落葉針葉樹です。建築材、梱包・輸送用材、土木材として利用されます。

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