工業の立地因子と立地条件

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工業における立地因子とは、製品を生産するときにかかる費用のうち、立地をどこにするかの判断決定に直接影響を与えるもののことです。

具体的には、輸送費や労働費、土地代、電力費などがあります。

生産するときには、より少ない費用で生産しようとするのは当然で、原料がとれる場所や販売先がある市場の近くで生産したほうが輸送費は安くすみますよね。東南アジアなどの人件費が安いところに工場を建設して生産をすれば、労務費を安くすることができます。

立地条件とは、生産効率や労働者に影響を及ぼすもので、自然条件と社会条件に分かれます。

自然条件は、どんな気候、どんな地形、地下水があるかないか、河川の有無やその大きさなどです。標高が高い山のほうの地域で、冬に雪が積もるところであれば、大雪のときには、生産に必要な物資が届かなかったり、労働者が来れなかったりする場合がありそうですね。

社会条件としては、交通の便、生活の便、通信環境などがあります。これも、工業の生産効率や労働者に影響を与えるものとなります。交通の便がよければ輸送するのに有利になりますし、生活の便がよければ労働者にとってよい立地ですから、人も集まりやすそうです。

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