現代では、私たちは当たり前のように車や電車などの交通を利用しています。これらは近代的交通です。
でも、発展途上国の田舎では車や電車はふつうにあるものではなく、家畜を利用した原始的交通がよく利用されています。
この記事では、原始的交通と近代的交通に分けて、交通の種類を紹介します。
原始的交通
原始的交通とは家畜を利用した交通
原始的交通とは、牛やラクダ、馬などの家畜をつかった交通です。
発展途上国の山岳地域や乾燥地域で利用される、文字通り原始的な交通です。
アンデスのインディオ、リャマ、アルパカ
山岳地帯の険しい道、道の無い砂砂漠など、きれいな舗装道路がないところでは、車はまともに走ることができません。たとえば、南アメリカのアンデスでは、先住民のインディオがリャマやアルパカを飼育しています。
リャマにはモノを運ぶ仕事をしてもらいます。アルパカからは毛をとって毛糸にします。毛織物の原料にするのです。
ヒマラヤのヤク
ヒマラヤには運搬に利用するヤクがいます。
ヒマラヤ登山を知っていますか?
登山の目標地点は7000m~8000m級の山々です。目標の山は山脈の深いところにあります。登山道具、また日数をかけて登山をするので、その日数分の食料を目的の山の麓まで運ばなくてはいけません。
車で行けるところまでは車でいって、その先は、ヤクに荷物を背負ってもらって、歩いて目的の山の麓まで行くのです。
そこにテントを張って、山を登るためのベース基地とします。ちなみに、ヤクの糞(フン)は、天日干しして火を焚くときの燃料として使われます。
ヒマラヤではヤクが活躍しています。
ロバ
西アフリカ・マリのドゴン村にいったときのことを書きましょう。


大きな崖が、帯状に何kmも続いていて、崖の基部、それから崖の上には村が点々とあるところです。
崖の下は砂地になっていて、道と呼べる道はありません。砂にタイヤの跡がうっすらとついているだけです。自転車で旅行していたものですから、砂にタイヤが沈んでしまい、自転車にのることができず、手で押しながら進むしかありませんでした。
荷物も積んでいて重い自転車を、ひどくつかれました。
ひ~ひ~言いいながら前進しているときに、ふと後ろを振り返ると、なにか近づいてくるのが見えました。
それは、ロバと一人の少年でした。少年がロバ車に乗って荷物を運んで異動していたのです。
まさに原始的交通です。
遅々として進まない牛以下スピードで進んでいる私の横を、少年がのったロバ車が通りすぎていきました。少年はこういったことを言いました。言葉はわかりませんが、ジェスチャーでわかるものです。
「乗せてあげようか?」
「○○セーファーフランで。」
セーファーフランとは、マリの通貨単位です。たしか強気な価格を要求されました。それなら私は乗らない、と提案をつっぱねました。しかし、ロバと一人の少年が私よりもどんどん進んで見えなくなってしまったころ思ったのでした。
やっぱりお金払っても乗せてもらえばよかった…..。
この砂地では、普通の自動車、自転車はまともに進むことができません。動物を使った移動が便利なのですね。
ロバ車がモノを運ぶ荷役(にえき)にもなるし、人の移動にもっとも役に立つのでした。
実際にマリのドゴンには、ロバがそこらをウロウロしていました。


次の写真はドゴン村の写真ではないですが、同じマリで撮った写真です。

飼い主はおらず、ひとりでトコトコと歩いていました。
乾燥地域のラクダ
人生で初めてみたラクダです。

西アフリカ・ブルキナファソの道を自転車で走っていると、突如としてラクダが現れ、私の前を横切ったのでした。途上国であっても都市にはたくさん車が走りますが、田舎の村には車は走っていません。みんな車を買うお金がないのです。
モーリタニアのラクダです。


近代的交通
近代的交通とは、航空機、自動車、鉄道、船舶などです。
交通機関の発達により、より高速に、より大量にモノが運べるようになりました。高速道路によって、自動車はより高速に移動できるようになったし、大型トラックで大量に運べるようになりました。
スペインの写真です。

スペイン、ジブラルタル海峡の港です。

スペインの田舎なのですが、車やバイクがよく走っていました。
自動車の利便性が向上し、交通の主役は、昔は鉄道だったものが自動車に移りました。国内輸送を考えたときには、自動車が便利です。輸送量を見ても自動車の割合が高まっています。
自動車の利用が広く普及することをモータリゼーションといいます。生活の利便性は向上しましたが、大気汚染や中心市街地の衰退などの問題も生まれました。
まとめ
原始的交通は、リャマやアルパカ、ラクダ、馬などの家畜を利用した交通で、山岳地帯や砂砂漠などきれいな舗装路がないところで活用される。
近代的交通は、航空機、自動車、鉄道、船舶など。
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