シルダリア川とアムダリア川の水利用によるアラル海の縮小

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中央アジアにはアラル海という湖があります。いえ、「ありました」と言ったほうが正しいかもしれません。

ウズベキスタンの西端とカザフスタンにまたがる湖が、アラル海ですが、1960年代から現在にかけて、灌漑によってアラル海は縮小をしてきて、今ではほとんどなくなってしまいました。

この記事では、どのような原因があったのか、その後、どのような問題が発生したのか解説します。

アラル海がほとんどなくなった原因

1960年代の当時、ソ連が灌漑用水路を整備し、農業開発を進めました。栽培されてきた主要な作物は、綿花ですね。

アラル海に注ぎ込むシルダリア川とアムダリア川から、農業につかう水を採取していたのです。

農業は発展したけれども、この2つの川から水をとった結果、アラル海に流れ込む水の量が極端に減ってしまい、アラル海が縮小してしまいました。

そして、2018年現在では湖はほとんど消滅してしまったようです。グーグルマップでみるとこうです。もともとは赤枠で囲った範囲に湖が存在していたのですが…。

アラル海がなくなったことで発生した問題

水生生物の減少した

シルダリア川とアムダリア川の水量が減って、アラル海は縮小、湖面が低下し陸化し、また、湖の塩分濃度が高くなりました。

そこに生きていた水生生物は減少してしまいました。

港が使えなくなった

湖の水が無くなってしまい、もともとあった港が港ではなくなってしまいました。港の機能は停止です。陸化したところは、砂漠のようになってしまって、放置された大きな漁船も見られます。

漁業の衰退した

水生生物がいなくなり、港が使えなくなったため、漁業は衰退してしまいました。

塩害が起こった

川の上の方で農業を行ってきたわけですが、陸化した湖から塩分を含んだ砂が農業地へ飛んできて、農地に塩害をもたらすようになってしまったのです。

乾燥地での灌漑地でよく起こる塩類集積のために、放棄される農地が増加しました。

中央アジアを旅したときの話

アラル海は、ウズベキスタンに西端とカザフスタンにまたがった場所にあります。

アムダリア川は、トルクメニスタンとウズベキスタンの国境付近を流れていて、シルダリア川は、カザフスタンを流れてアラル海に流れ込んでいます。

アラル海には行きませんでしたが、トルクメニスタンの中央部を通って、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタンを旅しました。

トルクメニスタンで見た風景は砂漠が多かったです。

 

トルクメニスタンで見たアムダリア川です。

 

付近には水路が見られました。

 

トルクメニスタンからウズベキスタンに行くと、農地がよく見られるようになりました。

ウズベキスタンで見た綿花畑です。栽培時期には、コットンボールと呼ばれる白くて丸い綿の集まりができますが、とうに収穫された後のようでした。

アラル海消失は、人間が資源を利用することによって、自然環境が変化してしまった大きなできごとのひとつです。

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