村落の形態の種類

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村落は、どんな場所で、どんな成り立ちなのかによって、形態がわかります。どんな形態があるか順番に説明していきます。

集村

家屋が連続している形態の集落です。湧き水や道の周辺に自然に発生したものです。

列村、路村、街村、塊村、円村があります。

列村

自然堤防や浜堤に沿って列状に家屋が分布する村です。

路村・街村

道路に沿って家屋が列状に並んでいる路村です。そのなかで、商店や宿などの商業的機能をもつより道路との結びつきが強い村が街村です。商店や宿などが多いです。

塊村

家屋が不規則に塊状に密集する集落です。井戸や湧き水などの水場の付近に、自然発生したものが多いです。

砂漠のオアシスなど塊村といえますね。

円村

円形の広場、協会などを取り囲んで、家屋が環状に分布している集落です。その家屋の外に耕作地や牧草地があります。

散村

家屋が一戸ずつ点在している形態の村のことを、散村といいます。家屋に隣接して農地が配置されていて、農作業の効率が高い、火災の延焼を防いで被害を少なくする目的があります。

疎村、タウンシップ、孤立荘宅などがあります。

疎村

台地や丘陵地などに、数戸の家屋が散在している村です。

タウンシップ

公有地の分割制度によってできた村です。格子状の道路網に家屋が散らばっています。アメリカやカナダの農牧業地域で、タウンシップ制度

散居村

屋敷林にかこまれた農家が独立して点在し、周りには耕地が広がっている村です。

海外の旅で見た村

スペインの小さな村で撮った写真です。

村の中心には、教会と広場があり、その周りを囲むように家が建ち並びます。円村ですね。

村から外に出ると、オリーブ畑や小麦畑が広がっていました。

 

こちらはフランスの町です。

きな街にありますが、中心部には教会と広場があり、このときは市場が開かれていました。

ヨーロッパのスペインやフランス、イタリアなど旅したときに見た街は、こういった形態がほとんどでしたね。

 

クロアチアの田舎道です。

道路に沿って家が建ち並んでいました。私が通ったとこだけかもしれませんが、このように道沿いに家が続いていましたね。路村といえますかね。

 

モロッコのオアシスです。

乾燥地域で砂漠が広がるなかで、水が得られるところに村が点在します。集村ですね。

その地域の自然環境や道路状況、あるいは文化に適した村の形が、さまざまにあるのですね。

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