スノーウィーマウンテンズ計画とは、オーストラリアでの大規模な灌漑事業です。
オーストラリア大陸の南東部には、オーストラリアアルプス山脈があります。この山脈の東側にあるスノーウィー川の水を、山脈内のトンネルを通して山脈西側のマリー川に運んで灌漑農業を行う。
これがスノーウィーマウンテンズ計画という地域開発計画です。
山脈東側は大陸でもっとも降雨が多い地域です。それに比べると、山脈西側の内陸方面にいくと雨が少なくなり乾燥しています。
東側の豊富な水を利用して、西側の農業生産を増やそうという目的がありました。また、東側の都市での電源を確保するために、発電開発も行われました。
開発手順としては、
- オーストラリアアルプス山脈の東側にあるスノーウィー川の上流にダムをつくる。
- そこから山脈のなかに掘ったトンネルにダムの水を一部流して山脈の西側に水を運び、マリー川に流す。
- そして、マリー川流域では、灌漑による小麦栽培を中心に農業を行い、スノーウィー川のダムでは水力発電を行う。
です。マリー川流域では小麦栽培に加えて、牧羊も行われています。
1949年に始まり、1974年に完成したオーストラリア最大の土木工事でした。
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