間帯土壌とは、気候や植生の影響よりも、岩石や地形、地下水の影響を受けて生成する土壌のことで、その地域特有の土壌です。
成帯土壌は、気候が定まれば植生も定まり、土壌もおおよそ定まるのですが、間帯土壌はそういった関係性はありません。
参考:成帯土壌と間帯土壌の違い
風化した岩石以外には他の成分がほとんど混じっていなくて、もともとの岩石がなんであったかによって、土壌が決まるといえます。
それでは、間帯土壌の種類について解説します。
間帯土壌の種類と色
テラロッサ
石灰岩が風化してできた赤色、バラ色の土壌です。地中海沿岸の石灰岩が分布する地域にみられます。鉄分、アルミ分が多く、酸性の土壌で、あまり肥沃ではありません。果樹やオリーブなどが栽培されます。
テラローシャ
玄武岩などが風化してできた暗紫色の土壌です。ブラジル高原南部にみられ、コーヒーが栽培されています。コーヒー土とも呼ばれます。
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レグール
玄武岩が風化してできた黒色の土壌です。インドのデカン高原にみられる肥沃な土地で、綿花の栽培がされています。綿花土とも呼ばれます。
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日本の間帯土壌
日本では、関東ロームやシラスなどがあります。関東ロームとは、富士山や箱根山の火山灰がもとになってできた関東地方に分布する土壌です。シラスは、九州南部の火山灰がもとになってできた土壌です。
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