各気候の成帯土壌の種類と分布

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気候の影響を受けて生成された土壌が、成帯土壌です。

動植物が分解されてできた有機物が混じっていて、気候帯および植生帯の変化によって、成帯土壌も変化します。

つまり、気候や植生の分布と、成帯土壌の分布は一致するようになります。

各地域の成帯土壌は、

  • 高温か低温か
  • 多湿か乾燥か

の2つの軸で捉えるようにすると、わかりやすいでしょう。

一般には、高温であるほど腐食の分解や酸化作用が活発となって赤色系の土壌となります。

低温であるほど、分解が進まないので灰白(かいはく)色系の土壌となります。

多湿になるほど酸性、乾燥するほどアルカリ性になります。

それでは、各気候帯の土壌を見ていきましょう。

熱帯雨林気候の土壌・・・ラトソル

熱帯雨林気候Afでは、1年を通して気温が高く、降水量も多いです。高温・多湿な熱帯雨林での代表的な土壌は、ラトソルです。

鉄やアルミニウムなどの酸性の物質が表面に多い土壌で、やせていて、赤色をしています。弱い乾季がある熱帯モンスーン気候Amでは、同じ。

サバナ気候の土壌・・・ラトソル、赤黄色土

熱帯モンスーン気候よりもはっきりとした強い乾季があるのが、サバナ気候Awです。植生としては、疎林や草原が広がっています。

この地域では、ラトソルや赤黄色土の土壌です。やせていて、赤色をしています。

ステップ気候の土壌・・・プレーリー土、パンパ土、栗色土

ステップ気候では、サバナ気候Awと比べて、降水量が減って、乾季がさらに強くなりますから、樹木はもちろん、草も生育しにくくなります。

温帯からステップ気候にかけて見られる肥沃な土壌として、北アメリカのプレーリーに見られる黒土「プレーリー土」、アルゼンチンのパンパに見られる「パンパ土」があります。

比較的降水量が多い地域であるウクライナにはは、肥沃な黒土・チェルノーゼムが形成されています。

ステップ気候では、栗色土が見られ、乾燥が強くなるにしたがって、アルカリ性になって、黄色味も強くなっていきます。

砂漠気候に近づくと、半砂漠土が見られるようになります。

砂漠気候・・・砂漠土、半砂漠土

砂漠気候になると、さらに降水量が少なくなり、ほとんど植生が見られなくなります。

半砂漠土が形成されていて、さらに乾燥した地域になると、岩砂漠、礫砂漠、砂砂漠が広がる世界の土壌は、砂漠土と呼ばれるものになります。植生がほとんどなくて、腐食したものがない土壌です。

温帯 地中海性気候Cs・・・栗色土

温帯は、他の気候帯と比較して、四季の変化がよくわかる気候。地中海性気候Csは、温帯の中でも夏に乾燥する気候です。

栗色土の土壌がみられます。乾燥が強くなるほどアルカリ性となり、黄色くなります。

温帯 温暖冬季少雨Cw・・・赤色土~黄色土

温暖冬季少雨Cwは高温多湿なモンスーンの影響で夏は多湿、冬は乾燥する気候です。赤色土、黄色土が見られます。

温帯 温暖湿潤気候Cfa、 西岸海洋性気候Cfb・・・褐色森林土

温帯の森林地帯には、褐色森林土が見られます。やや酸性~中性の土。比較的肥沃な土壌です。日本で見られる土壌です。

亜寒帯Df、Dw・・・ポトゾル

寒帯よりもやや暖かい気候である亜寒帯には、灰白色(かいはく)のポトゾルが見られます。

酸性の土。気温が低いためあまり有機物の分解が進まず、肥沃度は低くて、農業には適していません。

ウクライナからロシアの西シベリアにかけては、黒土が広がっていて、チェルノーゼムと呼ばれます。肥沃な土壌で大きな農業地帯となっています。

寒帯 ツンドラ気候ET・・・ツンドラ土

ツンドラ気候ETでは、ツンドラ土が広がります。青灰色で泥炭や水分の多い、酸性の土です。夏のあいだだけ地表付近の永久凍土がとけて、少しの草やコケ類が広がります。

寒帯 氷雪気候EF・・・永久凍土

氷雪が広がっていて、植生は見られません。

高山気候

高山は山岳土と呼ばれる土壌で、岩石がむき出しになっています。

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