テラロッサとテラローシャは、同じ土壌の名称で、似たような名前ではありますが、まったくの別物です。
土壌を大きく分けると、成帯土壌と間帯土壌があります。
成帯土壌は、気候の影響を受けて生成された土壌です。乾燥か湿潤か、気温が高いか低いかなどの気候によって土壌の種類が変わります。
間帯土壌は、気候よりも、岩石や地形、地下水の影響を受けて生成する土壌で、地域特有の土壌です。
テラロッサとテラローシャは、どちらども間帯土壌です。
似たような名前なので、日本語に訳したときの言い方の違いかな?とも思えるかもしれませんが、これらはまったくの別物で、土壌としての特徴も違います。
テラロッサは、石灰岩が風化してできた赤色、バラ色の土壌。地中海沿岸の石灰岩が分布する地域にみられます。鉄分、アルミ分が多く、酸性の土壌で、あまり肥沃ではありません。果樹やオリーブなどが栽培されます。
テラローシャは、玄武岩などが風化してできた暗紫色の土壌。ブラジル高原南部にみられ、コーヒーが栽培されています。コーヒー土とも呼ばれます。
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