天井川とは何か。でき方と洪水になる理由を説明

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天井川。

天井の川とは面白い名前ですよね。天井川とはどういった川なのか、またどうやってつくられるのか、その仕組みについて説明します。

天井川とは

天井川とは、川の底が周りの土地よりも高くなってしまった川のことです。

周りの土地、人々が生活する町や住宅よりも、川の底のほうが高くなっているなんて驚きです。そんなあるの?と思うかもしれませんが、次に説明するような仕組みで、天井川はつくられます。

天井川のつくられ方

沖積平野の扇状地の扇央や氾濫原などは、河川によって運ばれた土砂が多く堆積するところです。氾濫原では、河川の氾濫によって河川の横に堤防が自然にできます。これが自然堤防です。

しばらくして再び氾濫が起きると、自然堤防が上積みされて高くなります。

人々は河川の氾濫・洪水を起こさないために、河川の流れを固定して堤防を高くするなど強化しました。すると、河川を流れてきた土砂が堆積して川底が高くなってしまい、水位も高くなり、洪水が起こりやすくなってしまいました。

そのため、人々は洪水を防ごうして堤防をさらに高くしました。一時的にはそれでなんとかなるかもしれませんが、しばらくするとまた土砂が堆積してきて、河川の底もさらに高くなってしまいます。

堤防を高くする→土砂の堆積で川底が高くなる→洪水しないように堤防を高くする→土砂の堆積で川底が高くなる・・・が続きます。

そうして、川の底が両側の平野部分よりも高くなるという、ようわからん状態になってしまったのが、天井川です。

洪水の危険度が高い河川ができあがってしまったのでした。

天井川で洪水が起こると被害が大きい

天井川では、ひどい豪雨によって天井川の水位が上がり、洪水が起こると、あふれた水は河川に戻ることはありません。周囲の土地、住宅に大きな被害を及ぼします。

周囲の土地のほうが低くくて、河川のほうが高いのですから当たり前です。川の水があふれる氾濫が起こると、河川の周囲の土地には水がいつまでも残ってしまいます。

また、堤防の決壊が起こって川の水があふれ、周囲を水没させてしまうこともあります。

天井川の例

日本にある天井川には、

  • 滋賀県の草津川、百瀬川
  • 兵庫県の武庫川、芦屋川
  • 岡山県の小田川
  • 富山県の常願寺川

などがあります。

天井川は、近畿地方の平野に多く見られます。とくに滋賀県に多い。

滋賀県の天井川である草津川は、草津市街地を南北に分断するように流れていて、河床は市街地の地面よりも、5~6mも高くなっています。

河床が高くなりすぎて、河川を横切る道をつくるのは、河川の上だと難しくなります。その下にトンネルを掘って、道路を通したり、鉄道を通しているところがあります。

草津川では、台風、豪雨の際に、度重なる河川被害がありました。今では、放水路が開削されて、廃川となっています。今は水が流れておらず、河川の形だけが残っていて、その跡地には公園がつくられています。

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