干潟とは何か。その生態系と役割

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干潟といえば、潮干狩りが思い浮かんできます。ざくざくと貝を掘り出すことができて、子供が大喜び。それは、干潟の恩恵によるものです。

干潟とは

干潟とは、干潮時にあらわれる平らで軟弱な土地のことです。川から流れ込んだ砂や泥が、河口域に堆積して広がっています。

潮が満ちひきして、海水面がもっとも低くなった状態が干潮、海水面がもっとも高くなった状態が満潮です。干潮で海水面が低くなったときだけ、干潟はあらわれます。時間によって、陸地となったり、海底となったりするわけです。

いろいろな生物が生息する干潟

干潟には、川と海から流れ込んだ有機物を分解するバクテリア(細菌)が多く生息し、潮の満ちひきによって、干潟には酸素が供給され、バクテリアが活性化します。

バクテリアはプランクトンを食べられ、プランクトンはカニや貝、稚魚などに食べられます。さらに、それらをエサとする鳥類など、いろいろな生き物が生活して、豊かな生態系がつくられています。

たとえば、国際環境研究協会のレポートによると、大分県の中津干潟には、78種類の鳥、38種類の魚、238種類の底生生物、28種類の植物が生息しているとのこと。

※底生生物とは、貝類など海底をはって生息する生物です。

干潟を失う問題

第二次世界大戦後には、埋め立てが進んだため、多くの干潟が失われてしまいました。湾港やコンビナートに姿を変えてしまったのです。

生活排水、農業排水は、河川に運ばれて干潟に流れ込み、バクテリアに分解され、食物連鎖に取り込まれて浄化されていきます。しかし、干潟が埋められてしまうと、生態系が壊れ、水質の浄化作用もなくなってしまいます。

日本の干潟

日本の有名どころの干潟を見てみましょう。その場所の県や市などのサイトから写真を転載しました。

千葉県・三番瀬干潟


千葉県庁から転載

愛知県・汐川干潟


豊橋観光コンベンション協会のサイトから転載

佐賀県の有明海・東よか干潟


佐賀市役所のサイトから転載

干潟は重要な自然環境の一部ですが、むかしは、ただの泥地だろ~と思われ、かなり低く見られていたようです。だから、どんどん干拓されてしまったのでしょう。

生物多様性の保全、水質を浄化する作用、あるいは、潮干狩りや生物観察などレクリエーションの場としても価値があり、重要な役割を担っているのです。

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