確認埋蔵量と可採年数とは?石油や石炭などの化石燃料が枯渇するはあと何年か

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私たちが生活するのになくてはならないエネルギー源の化石燃料。この記事では、確認埋蔵量と可採年数の意味、そして化石燃料の石炭・石油・天然ガスの現状について説明します。

確認埋蔵量と可採年数の意味

確認埋蔵量とは、石油や石炭などの地下資源の埋蔵量のうちで、現在の技術レベルと経済的なコストで採掘することができる、発見された埋蔵量のことです。

現在の技術レベルでは採掘できないこともあるでしょうし、採掘ができるのだとしても難しい場所であると採掘のための費用がかかりすぎてしまうので、現在は採掘をしていないという場所もあるでしょう。

可採年数は、現在確認できている埋蔵量を年間の生産量で割ったものです。資源が枯渇せずに採掘し続けることができる年数をあらわしています。

技術レベルが上がり採掘できるものが増えると、可採年数も増えることはあります。

石炭・石油・天然ガスの確認埋蔵量と可採年数

イギリスのBP(British Petroleum)の調査データによると、次のようになっています。

石炭の確認埋蔵量と可採年数

石炭の確認埋蔵量は、1兆1400億トン

可採年数は153年

です。埋蔵地域は、中国やインドなどのアジア、オーストラリア、アメリカ、南アフリカなど、世界各地に埋蔵されています。

石油の確認埋蔵量と可採年数

1970年代のオイルショックの時代に、石油資源の枯渇が懸念されましたが、1980年以降は、40年ほどの可採年数を維持してきました。石油資源を使い続けているのに可採年数を維持してきた理由は、新たな石油資源が発見されたり、採掘の技術レベルが向上したためです。

石油の確認埋蔵量は、約1兆7000億バーレル

可採年数は、約50年

です。

埋蔵地域は、サウジアラビアやイラクなどの中東で約5割の量、偏りが見られます。次いで中中南米に多く埋蔵されています。中南米というかベネズエラ一国ですね。

天然ガスの確認埋蔵量と可採年数

天然ガスの確認埋蔵量は、200兆㎥

可採年数は、約51年

です。天然ガスも石油と同じく中央に多く、約4割を占めています。

まとめ

化石燃料の可採年数は50年以上あり、今後も新たな資源が見つかれば、可採年数は維持される、あるいは延長されることもあるでしょう。しかし、いつかは枯渇するのが化石燃料ですし、化石燃料を使うことで自然環境に悪影響を与えています。

そのため、世界各国は、クリーンでかつ再生可能である自然エネルギーへの転換を進めています。

参考:自然エネルギーの種類と特徴(風力、波力、太陽、地熱、バイオマス)

 

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