自然エネルギーの種類と特徴(風力、波力、太陽、地熱、バイオマス)

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自然エネルギーとは、自然の現象から得る事ができるエネルギーです。風力、波力、太陽、地熱、バイオマスなどがあります。順番に説明していきます。

風力エネルギー

風力エネルギーとは、風によるエネルギーのことです。古くは、風車によって製粉や揚排水などに利用されていました。

風のエネルギーによって風車を回し、電熱機に伝達し、発電する風力発電は、火力発電のように燃料を必要としませんし、排気ガスや使用済み燃料もないクリーンなエネルギーの作り方といえます。

風力発電では、一定の風力があれば安定的に電力を作り出してくれますが、風の弱すぎると発電ができなくなってしまいます。安定的に作る出すという面では、優れていません。

波力エネルギー

波力エネルギーとは、海の波の運動によるエネルギーです。風と同じように波力も一定の力があればエネルギーを作り出してくれます。

風と比較して波の状況は予測しやすいので、波力をつかった発電では発電量の予測が立てやすいです。日本は島国で四方を海に囲まれていますから、波力エネルギーが豊富ですね。

波力発電には、いくつかの種類がありますが、主なものとして振動水柱型の発電装置があります。発電装置内に入りこんでくる波によって、空気を動かし、タービンを回転させ発電させる装置です。

太陽エネルギー

太陽エネルギーとは、太陽光・太陽熱によるエネルギーです。太陽電池を用いて、太陽の光エネルギーを電力をつくります。太陽電池をたくさんつなげたものがソーラーパネルです。

ソーラーパネルを屋根に設置している家がありますよね。

また、田舎のほうにいくと、広い土地に何枚ものソーラーパネルを設置しているのを見かけることがありますね。燃料を必要としないで発電をすることができますし、ガスなど排出物もありません。太陽光が当たれば電気を生み出してくれるクリーンなエネルギーです。

夜は電気を生み出すことができませんから、安定性には欠けます。

地熱エネルギー

地熱エネルギーとは、蒸気や温泉が運んでくる地球内部の熱エネルギーです。

地球内部の熱をつかうので、化石燃料のように枯渇することはありません。火山の多い日本では、豊富な地熱資源に恵まれています。

バイオマスエネルギー

バイオマスエネルギーとは、生物がつくりだす有機物を利用したエネルギーのことです。バイオマスとは、生物由来の有機物資源のことで、太陽と生命がある限り再生可能なエネルギーです。バイオマスを燃焼させた

ときに発生する二酸化炭素は、バイオマスになった生物が成長しているときに、大気中から吸収した二酸化炭素だということになり、大気中の二酸化炭素を増加させないとされています。

バイオマスエネルギーとしては、古くから薪や家畜の糞など利用されてきていて、近年では、植物や食品残差などからつくるバイオエタノール、バイオディーゼル、バイオガス(メタン)などがあります。

バイオエタノールは、糖分やでんぷんの多い作物(さとうきび、とうもろこし)などを発酵させてつくられるアルコール燃料です。バイオディーゼルは、ナタネや油ヤシなどの植物油脂を加工してつくられる燃料。バイオガスは、生ごみや家畜の糞などからつくられる気体状の燃料です。

バイオエタノールなどをつくるときの問題点としては、農作物およびその加工食品の価格が上がってしまうことです。バイオエタノールで農作物を使うので、農作物の需要が高まります。農作物を求める人が増えれば、価格は上がりますよね。

さらには、その農作物が、家畜のエサとして利用が多いもの(とうもろこしなど)であれば、価格が高くなった農作物で家畜を育てることになります。そして、その家畜の肉の価格も上がるということになってしまいます。

このように様々な食品に影響を与えるという問題があります。

以上、自然エネルギーの種類と特徴を説明しました。それぞれ特徴がありますが、共通していることは、化石燃料に頼らない再生可能なエネルギーであり、自然環境への悪影響が少ないクリーンなエネルギーだということです。

化石燃料はいつかは枯渇するものです。

参考:確認埋蔵量と可採年数とは?石油や石炭などの化石燃料が枯渇するはあと何年か

その点、この記事で紹介した自然エネルギーは、枯渇することはないですし、クリーンなエネルギーです。世界各国が自然エネルギーの活用を進めています。

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