アルミニウムの原料や特性について説明します。
アルミニウムの原料
アルミニウムのおもな原料はボーキサイトです。ボーキサイトは、赤褐色の鉱石です。
山口大学工学部 学術資料展示館より転載
アルミニウムの作り方
原料のボーキサイトを加工して、アルミニウム製品をつくるためには、3つの工程があります。
- ボーキサイトからアルミナをつくる
- アルミナからアルミニウムをつくる
- アルミニウムから製品素材をつくる
- アルミニウム製品素材を用いて、製品をつくる
です。
ボーキサイトからアルミナをつくる
ボーキサイトを水酸化ナトリウム水溶液(苛性ソーダ液)で溶かすと、アルミソーダ液になります。そのアルミソーダ液から、アルミナと呼ばれる成分を抽出します。
アルミナからアルミニウムをつくる
アルミナと氷晶石を電気分解することによって、アルミニウムをつくります。
アルミニウムから製品素材をつくる
アルミニウム地を加工して、いろいろな形の製品素材に成形をします。
アルミニウム製品素材を用いて、製品をつくる
成形された製品素材を用いて、製品をつくります。
特性
アルミニウムの特性としては、
- 軽い
- 強い
- 錆びにくい
- 加工しやすい
- 熱を伝えやすい
などがあります。
軽くて強い
鉄やステンレスなど比べて重量が軽いです。軽いからといって、けして強度がないわけではなくて、重量あたりの強度でいうと比較的高いです。
※重量あたりの強度のことを比強度といいます。
錆びにくい
鉄と違って、錆びにくい素材です。鉄のフレームの自転車は、塗装していないネジの穴などが錆びてしまったります。しかし、アルミ素材のフレームの自転車は、錆びにくいです。
加工しやすい
形を変える・削るなどの加工がしやすい素材です。これは逆にいうと、外からの影響を受けやすいということでもあります。
熱を伝えやすい
熱を伝えやすい特性もあります。
ケーキやパンを焼くときの型の素材には、アルミ、アルタイトやブリキなどの鉄の加工品、ステンレスなどがありますが、アルミは熱を伝えやす、軽くて扱いやすい素材です。
どんな製品に使われているか
どの金属にも言える事ですが、アルミニウムは他の金属と比較して、良い点もあれば悪い点もあります。その性質にあったものに、幅広く活用されています。
たとえば、アルミホイル、アルミ缶、自動車の部品など用いられています。
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