中国全体をみたときに、まず西部と東部で農業地域を大別することができます。
中国東部の区分け
東部では、小麦栽培や稲作が営まれています。
ホワイ川とチンリン山脈を結ぶ線がポイントです。この線は、年間の降水量が1000mmのラインになっていて、ここを境にして、北が畑作、南が稲作中心の農業となります。
1000mmラインより北の
- 東北地方
- 華北地方
の2つに分けて考えます。
1000mmラインよりも南の華中・華南地域は、
- 華中の長江流域
- スーチョワン(四川)地域
- 南西部の高原
- 華南地方
の4つに分けて考えてみます。
東北地方
春小麦、大豆、こうりゃん、とうもろこしの栽培が行われています。
華北
華北地域の黄河流域では、冬小麦の栽培が盛んです。とうもろこしの栽培も行われています。
華中の長江下流域
長江の下流域では、稲作が中心です。南のほうでは茶の栽培を行われています。
スーチョワン(四川)地域
長江の上流域でも同じように稲作が盛んです。
南西部 高原地域
高原地域で稲作が行われています。とうもろこしの栽培も多いです。
華南地方
1月の平均気温が10℃と冬も温暖な地域、モンスーン気候で、稲の二期作が行われています。
二期作とは、1年に同じ作物を2回育てることです。
珠江(チュー川)の流域では、三期作もみられます。
西部の内陸
西部は内陸で乾燥した気候で、遊牧やオアシス農業が営まれています。
チベット高原では、ヤクの遊牧。
モンゴル付近では、モンゴル民族による馬や羊の放牧です。
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