世界の主な漁場を紹介します。海流と海流がぶつかる潮目や湧昇流、大陸棚やバンクなどの地形など魚介類の成長に適した場所が、良好な漁場となります。
北東太平洋(太平洋の北東部)
アラスカ湾を中心にして、カリフォルニア半島沖までの漁場です。
大陸棚やバンクはあまり発達していません。暖流のアラスカ海流と寒流のアラスカ海流が合流する箇所で、サケ、マスの漁業が盛んです。
北西太平洋(太平洋の北西部)
日本を中心に、ロシアのカムチャッカ半島にかけてのオホーツク海・日本海東シナ海などに広がる漁場です。
暖流の黒潮と寒流の親潮が合流する箇所で、大陸棚やバンクも多いです。北部では、マス、サケ、カニ、カレイが、南部ではサバ、カツオ、イワシ、マグロなどの漁獲量が多い漁場です。
北東大西洋(大西洋の北東部)
北海を中心に、ノルウェー沖からフランスのビスケー湾までの漁場です。
大陸棚が広く分布していて、グレートフィッシャーバンク、ドッガーバンクなどがあります。暖流の大西洋海流と寒流の東グリーンランド海流が合流して潮目をつくり、タラ、ニシン、カレイの漁獲量が多い漁場となっています。
北西大西洋(大西洋の北西部)
カナダのニューファンドランド島からアメリカのニューイングランド沖合にかけて広がる漁場です。
大陸棚やバンクが発達していて、暖流のメキシコ湾流と寒流のラブラドル海流ぶつかって潮目をつくり、良好な漁場となっています。
南東太平洋(太平洋の南東部分)
ペルー沖の漁場です。大陸棚やバンクはあまり発達していません。寒流のペルー海流には、プランクトンが豊富でアンチョビの漁獲が多い、良好な漁場となっています。
アンチョビはカタクチイワシの一種で、フィッシュミール(魚粉)に加工され、飼料や肥料に利用されます。
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