よい漁業場所となるには、条件があります。大陸棚、潮目、湧昇流などが、魚をたくさん捕獲できる場所です。
大陸棚
大陸棚とは、大陸の周辺にある深さ130mまでの緩斜面の海底のことです。棚状になっています。
大陸から海に入ると、徐々に深くなっていって、そのあとは大海底という深い海がずっと続きます。その大陸部分の周辺のことです。
そのなかでもとくに浅い場所をバンクといいます。
浅いということは、海底まで太陽の光が透過します。それによって、酸素やプランクトンが豊富となり、プランクトンをエサとする魚がやってくるのです。
潮境(潮目)
寒流と暖流が出会うところが潮境で、その潮境が海面に線となってあらわれたものが潮目です。
潮目では、深い海の栄養豊富な海水が上昇してくるので、魚のエサとなるプランクトンがたくさん発生しまう。
魚のエサがたくさんあるのですから、たくさんの魚たちがやってくるようになります。よって、よい漁場になるのですね。
湧昇流(ゆうしょうりゅう)
海底から海の表面に、海水が向かう流れを、湧昇流といいます。
主に沿岸部で発生する沿岸湧昇、赤道付近で発生する赤道湧昇があります。
海底近くの水には、栄養塩類が多く溜まっています。その水が湧昇流によって、海面まで上がってくると、光合成によって植物性プランクトンが発生します。
動物性プランクトンが、植物性プランクトンをエサとして生育し、動物性プランクトンをエサとする魚たちがやってくるのです。
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