フェーン現象の原理、温度が変化する理由

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フェーンとは、もともとはヨーロッパアルプスの北側に、南から吹く風のこと。

南からやってきた湿潤な空気がヨーロッパアルプスを越えるときに雨を降らせます。雨を降らせたあとには、水分を失って、高温で乾燥した風に変わり、ヨーロッパアルプスの北側に吹き降ろします。

ヨーロッパに限らず、湿った風が山を越えていくときには、山を登るときに雨を降らせて、山を吹き降ろすときには、高温の乾燥した風となり、気温が上昇します。

この現象を総称して、フェーン現象と呼びます。

フェーン現象が起こると、高温で乾燥した強い風が吹くので、火災への注意が必要です。

では、なぜ気温が上がって高温の風になるのか?

風が山を上昇するときの気温変化よりも、下降するときの気温変化のほうが大きくなるからです。

気温変化の違いが生まれるのは、風上側と風下側の空気の湿り具合が違っているからです。

標高が高くなるほど気温は下がりますよね。山を上昇する風も気温を下げていくのですが、山を上昇するときには空気が湿っているので、気温が下がりにくいです(変化が小さいです)。

しかし、山を越えて雨を降らせることで風は乾き、その乾いた風が山を下降するときには、湿っていないぶん、気温が上がりやすいです(変化が大きくなります)。

具体的な数字としては、湿った空気が山を上昇していくときには、雨を降らせる。空気が湿っているので、温度が下がりにくく、100m上昇するごとに0.5℃、気温を下げていきます。

そして、山を越えて、吹き下ろす風になると、乾燥した状態になっていて、雨は降らなくなっています。乾いた風は、100m下降するとともに1℃、気温を上げていきます。

山を上昇した風の気温は下がるのですが、その下がった分よりも、下降するときに気温が上がる分のほうが変化が大きいので、高温の風になってしまうのです。

これが山から吹き下ろす風が高温になってしまう理由です。

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