樹木の種類に、常緑広葉樹、落葉広葉樹に針葉樹などがあります。どれがなんなんだか、よくわからなくて、ごちゃごちゃしてきますよね。整理してみました。
広葉樹と針葉樹の違い
まず、広葉樹と針葉樹の違いについてです。これらは、その名前のとおり、葉の形が違っています。
- 広葉樹とは、広くて平らな葉っぱをつけた樹木のこと
- 針葉樹とは、針状の葉っぱをつけた樹木のこと
です。
常緑樹と落葉樹の違い
次に常緑樹、落葉樹の違いです。
1年を通して青い葉っぱをつけたままの樹木が、常緑樹です。
紅葉して落葉する樹木が、落葉樹です。温暖で湿潤な時期にだけ光合成を行い、冬になったら寒さに弱い葉っぱを落として捨ててしまい、光合成はしなくなります。
常緑広葉樹と落葉広葉樹
広葉樹は、常緑広葉樹と落葉広葉樹に大別されます。「常緑+広葉の樹木」と、「落葉+広葉の樹木」があります。
常緑広葉樹は、落葉しない広葉樹のことで、1年を通して、青い葉をつけたまま生育します。熱帯から温帯にかけて分布しています。
落葉広葉樹は、落葉する広葉樹のことです。乾季のある熱帯、温帯や亜寒帯に分布しています。温帯では、ナラ、ブナ、亜寒帯では、シラカバ、カエデなどが生育しています。
常緑針葉樹と落葉針葉樹
針葉樹にも、常緑針葉樹と落葉針葉樹があります。「常緑+針葉の樹木」と、「落葉+針葉の樹木」。ただし、生育しているほとんどが常緑針葉樹となっていて、カラマツ類を除いて、常緑針葉樹です。
針葉樹の場合、常緑とか落葉とかつけずにたんに「針葉樹」と書かれたり言われたりすることが多いですが、ほとんど常緑針葉樹と考えられるので、そうなるのかもしれません。
温帯や亜寒帯に分布していて、亜寒帯では広い地域を占めています。
硬葉樹と照葉樹の違い
硬葉樹と照葉樹はいずれも常緑広葉樹です。
常緑広葉樹のなかに、
- 小さく硬い葉を持ち、夏の高温乾燥に適応した硬葉樹
- 厚い葉っぱを持ち、夏の多雨と冬の乾燥に適応した照葉樹
があると考えればよいでしょう。
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