「輪作」と「混合農業」。この2つは内容が似ているところがあって、違いがわかりにくいですよね。
この記事では、輪作と混合農業の違いについて書きました。
輪作とは
輪作とは、同じ農地で、今年は小麦、来年は大豆、再来年は牧草…というように、年ごとに異なる作物をつくることです。
ちなみに、輪作をせずに毎年・毎年、同じ作物をつくることを連作といいます。連作をすると、作物を育てる土地の力(=地力)がなくなってしまいます。そうならないように輪作をするのです。
参考:連作と連作障害
混合農業とは
混合農業は、輪作による作物の栽培と、家畜の飼育を組み合わせた農業形態です。
ヨーロッパでの混合農業は、圃場を4つに分けて、
- 夏に大麦を栽培する農地
- 根菜類を栽培する農地
- 冬に小麦を栽培する農地
- 牧草を栽培する農地
とします。牧草は飼育する家畜のエサになります。
1年後ごとに、これらの栽培する作物をローテーションしていきます。大麦、根菜類、小麦、牧草の「輪作」に、肉用家畜の飼育を組み合わせたものといえます。
輪作と混合農業の違い
- 輪作は、作物をローテーションしてつくること
- 混合農業は、輪作による作物の栽培と家畜の飼育を組み合わせた農業形態
です。
毎年同じ作物をつくるのではなくて、昨年とは違う作物をつくっていき、何年かでローテーションしていくことが輪作です。
輪作は世界のいろいろなところで、いろいろな形で行われているでしょう。
混合農業はそれよりも大きな枠組みであり、農業の形態のことをさします。ヨーロッパで発達した混合農業は、輪作を取り入れた農業形態です。
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