沖積平野の地形の種類(扇状地、氾濫原、三角州)

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沖積平野(ちゅうせきへいや)とは、河川によって運ばれた堆積物が堆積してできた平野です。

河川のどの場所なのかによって、名前や特徴が異なります。沖積平野の形成パターンは、川の上流から、扇状地(せんじょうち)、氾濫原(はんらんげん)、三角州(さんかくす)などがあります。

扇状地


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山の麓に見られる扇状、または半円状の地形です。

川が山を削り、削り取られた土砂が、山の谷が平野に開くところに堆積します。谷の出口ですからやや傾斜があり、流れが急ですので、土砂のなかで重いもの、つまり石粒のような大きなもの、砂礫だけが堆積します。砂や泥のようなものは、ここで堆積することはなく、より下流に流れていきます。

砂礫が堆積する土地ですので、川の水が土地の下にしみこんで、流れが地表には見えません。この地下水の流れのことを伏流といいます。

つまり、水はけがよいということです。ということは、水田で稲をつくることには向いていませんよね。水はけがよい土地に適している果樹園として利用されることが多いです。

むかしであれば、桑畑にも活用されることが多かったです。

蚕の繭から絹生糸をつくる養蚕業が盛んで、桑の葉は蚕のエサとしてつかわれていたのです。現在は、養蚕農家と繭の生産量は減少してきています。

扇状地において、人がどこに住むかというと、扇状地が扇形の形をしているとしたら、一番末端のところです。その理由は、水が得られるからです。人が暮らすには、とうぜん水が必要なので、水が得られるところに集落がつくられます。

扇状地では、水が伏流して表面には流れていません。

扇状地の末端、いちばん平野側の扇帯と呼ばれる場所には、伏流していた水が湧き水のように地表に表れてきます。この地帯と湧水帯といい、人々はここに住み着つくことになります。

氾濫原


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河川の中流で、氾濫と堆積を繰り返して、形成されるのが氾濫原です。

扇状地では、石粒のようなものが堆積しました。ここでは、砂粒のようなものが堆積し、顆粒に向かうにしたがって、川の流れは緩やかになり、だんだん粒が小さくなっていきます。

扇状地はやや傾斜のある土地でしたが、氾濫原はほとんど傾斜がない土地です。

川の水は、少しでも低いところを流れようとします。低いほう、低いほうへと流れて、くねくねとあっちに曲がり、こっちに曲がりといったような流れになるのです。

この流れのことを蛇行といいます。

河川が氾濫し、洪水が繰り返されると、上流から運ばれてきた土砂が河川の両側に堆積して少し高くなった土地をつくります。

これを、自然堤防といいます。洪水によって、自然堤防の背後に、土砂が流れ込んで形成される土地が、後背湿地です。

氾濫原という名前のとおりですね。

後背湿地は、湿地というだけあって水はけが悪く、水田での稲作栽培に利用されることが多いです。後背湿地という名前のとおりで、水気がありますから、水田に適した土地なのです。

三角州


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河川が海や湖に流れ込むところに形成される低平地です。運ばれてきて堆積されるのは、泥のような小さな粒です。

三角州は、海岸の波や流れに対して、河川が運んでくる土砂の堆積作用の大きさがどのくらいなのかによって、形態に違いが出てきます。

  • 趾状三角州
  • 円弧状三角州
  • カスプ状三角

参考:三角州ができる仕組みと三角州の種類

三角州は、氾濫原と同様、水はけが悪い場所であり、水田によく利用されています。土地も肥沃で、農業用水も豊富です。

また、海上の交通が河川の交通を結びつく場所でもあり、開発が進んで都市が形成されることが多くあります。

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